皆さん、Wikipedia使っていますか?
Wikipediaはちょっとしたことを調べたいときにはとても参考になるサイトです。
一方、一時期、「寄付の催促がうざい」と話題になりました。そう思わせてしまった原因は何だったのでしょうか?
Wikipedia、寄付モデルでやるの限界なのかも。
— けんすう (@kensuu) August 13, 2020
何度も寄付してきたけど、そのたびにしつこく再度の寄付を催促するメールが来るようになってしまうのが、若干いやになってきている。。
新たな時代の知識共有サービスがそろそろ生まれる土壌ができつつありそう。
目次
Wikipediaの寄付の依頼がしつこいと思われるのはなぜか
Wikipediaの寄付が「うざい」「しつこい」と話題になってしまったのはなぜでしょうか。理由を考察してみました。
広告消すくらいの感じでWikipediaに寄付したら、翌年もっと濃いのが来た pic.twitter.com/J4k4Lf1XI4
— タックスマン (@RN_taxman) June 10, 2024
会社で、「最近Wikipediaが寄付!寄付!うるさいよね」って話をしたのですが、会社の後輩君がWikipediaに寄付したら、その後メールでも寄付を求められるようになったとのことでした・・・w
— しーぷ (@mon2mon2mon) June 18, 2024
画像のようなメールがくるようです! pic.twitter.com/jIJ1VI36vM
Xでのポストを見てみると、見た人に罪悪感を与えるような寄付の依頼が逆に「うざい」「しつこい」「やりすぎている」と思われる原因になっていそうです。
ユーザーに羞恥心や罪悪感を与えるような手法もダークパターン
ユーザーに羞恥心や罪悪感を与えるような文言で、購入を促したりサービスの解約などを阻止する手法はダークパターンではコンファームシェイミングという種類になります。Wikipediaの事例もコンファームシェイミングと言えそうです。
ダークパターン事例 羞恥心を植え付ける「コンファームシェイミング」
サイトを利用するユーザーとしてコンファームシェイミングに誘導されない為には、コンファームシェイミングの存在を知って、サイトの脅迫的であったり罪悪感を与えるようなコピーに惑わされずに、「本当に今その商品・サービスが必要か」で選択することが大切です。また、Wikipediaのメールに不快感を感じた場合は、メールの中に「登録解除」のボタンがあるかと思いますので、そちらをクリックして登録解除しましょう。
海外でもコンファームシェイミングに関する声が上がっています。
dark ux pattern spotted (confirm shaming) pic.twitter.com/cOCEsICnDK
— abhinav (@abnux) August 12, 2024
選択肢が、サービスを選択しない場合に「リスクを負います。」という選択肢となっており、ユーザーに恐怖感を与える内容となっています。
7/ Confirm-shaming
— James Evans (@dazzeloid) November 1, 2023
Shaming users into opting in.
A popup offers two options:
1. "Subscribe to my newsletter"
2. "Miss out on epic deals and wisdom"
Whenever I see confirm copy like this I smash the negative option as fast as possible. pic.twitter.com/nTNRRiAiJr
サービスを選択しない場合には、「私は今夜、電子レンジで夕食をとります。」というマイナスな突き放すようなイメージを与える選択肢になっています。
Netflixの躍進の裏には解約方法の簡易化も?
近年、躍進しているNetflixですが、コンテンツのすばらしさやマーケティングはもちろんのこと、その躍進要因の一つとして解約方法の簡易化も影響しているのではと示唆されることがあるようです。
画像引用元:GEM Partners「動画配信(VOD) Blu-ray InteRnet DVD Survey ホームエンタテイメント向け分析サービス市場5年間予測 (2021-2025年)レポート」
いつでも気になったときに入会しやすく、退会しやすい安心感は、ユーザーにとってはサービスを利用したいと思える大切な一要素です。
まとめ
ユーザーは、コンファームシェイミングの存在を知って、脅迫的であったり罪悪感を与えるような文章には惑わされずに、商品・サービスを選択しましょう。
また、企業側はコンファームシェイミングを利用することで、一時的に顧客の解約などを阻止することが出来るかもしれませんが、長期的には企業に悪いイメージがつくというデメリットがあります。どんなときもユーザーに真摯に向き合い、気持ちよくサービスや商品をご購入いただく環境づくりが大切です。
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