皆さんも一度は「困ったな」という経験はありませんか?
サービスを解約したくてもできない、したはずが出来ていない。そんなダークパターンにアメリカでいよいよメスが入ります。海外の規制の流れは、日本にも近い未来影響を与えます。例えば2024年には、日本でも消費者庁によるダークパターンの調査が開始されたというニュースが発信されました。
ダークパターンの広告手法について、消費者庁が初めて実態調査に乗り出しました。手口や被害状況を調べて本年度中に結果をまとめ、今後の対応が検討されます。
目次
ダークパターンに関わる解約手続きについて、米政府が規制検討
前述したように、アメリカでは解約手続きの困難なサービスに対して規制検討を開始しました。
「ウェブサイトのデザインや表記を通じ、消費者を解約から遠ざけるような仕組みは『#ダークパターン』と呼ばれる。#FTC などが7月にまとめた実態調査では、調査対象のウェブサイトやアプリの7割がダークパターンを採用していた」#DarkPatterns
— Shigesaburo Okumura @nikkei (@ShigesaburoO) August 14, 2024
via @nikkeihttps://t.co/DxUfcoMega
この「サービスの解約が困難」というはダークパターンの手法ではオブストラクションにあたります。
実は、これまでも諸外国ではダークパターンに関連して、様々な企業が提訴された結果、制裁金の支払い義務などが科されてきました。
Amazonが罰金12億円。様々な企業のダークパターン事例
Amazon(アマゾン)
近年話題になった事例としてはAmazonが挙げられます。Amazonはポーランド政府より複数のダークパターンを指摘され、約12億円の罰金を科されることとなってしまいました。
Amazonで注文したら何これ!普通に真ん中の下の「登録して利用を再開」を押しちゃうよね!?天下のAmazonが、こんなせこいダークパターンやるんだw pic.twitter.com/U3t6jzVThE
— c.mos (@c_mos) September 8, 2023
Amazonが12億円の罰金に!消費者を欺くダークパターンの事例
Fortnite(フォートナイト)
解約が困難な事例ではありませんが、人気オンラインゲームフォートナイトを運営するEpic Gamesはダークパターンの使用でなんと日本円で約710億円の支払い義務が化されたこともあります。
【制裁金710億円】人気オンラインゲーム「フォートナイト」が使用したダークパターンとは?
Adobe(アドビ)
イラスト・動画編集で人気の米ソフトウエア大手Adobe(アドビ)も「無料期間中に解約を忘れていて解約しようとしたが、手続きが難しい。」といった声を受け、米司法省から提訴されています。
マジでAdobeのやり方せこい。
— ちゃんしー(みるら) (@chongha_xi) September 1, 2024
フォトプラン20GBを設けているのに通常画面に出さないし、何なら解約つなぎ止め画面にしか出てこないのが腹立つ。聞くところによるチャットとか窓口もできるらしいがやり方がくどい。#adobe #悪徳商法 pic.twitter.com/VOy9Dc52Ml
Adobe「解約できない」「手数料が不明瞭」その解約方法とは?
実際に「解約が困難」だという事例
他にもX上では、様々な契約サービスに対して、解約が困難なことに対する不満の声が上がっていました。
ニコニコ動画
ニコニコ、プレミアム会員解約できない人からの問い合わせ7万件で返答に3~4週間 8月中に解約希望の問い合わせをしている人は9月分の決済は取り消し : 理想ちゃんねるhttps://t.co/IjiCzby755 pic.twitter.com/1M1Vie0dWn
— 理想ちゃんねる (@ideal2ch) August 27, 2024
楽天モバイル
楽天モバイル解約したいのに、最後のワンタイムパスワードが送信できないようにされてて次に進まない。
— P (@0gi5g) August 28, 2024
これはひどい。 pic.twitter.com/zbJXVffq41
PlayStation Plus(PS Plus)
ps plusの解約、スマホからだとアプリに飛ばされた挙句にアプリ側では解約できないの最高に罠
— ْ (@IlllIIIlIllIl) July 26, 2024
ふざけてんのか pic.twitter.com/Ze0goyLZjC
note(ノート)
noteの定期購読、アプリから解約できないのUX的におかしいんじゃね。前のcakesあった時は余計にややこしかった。
— ヒロシゲ (@hiroshiqe) July 16, 2024
Picsart(ピクスアート)
過去に本ブログでご紹介した事例も改めてご紹介します。
Picsart ってアプリ無料でできるってあったからインストールしたのに開いたら無料は「無料トライアル7日」だけ!このままなし崩しに会費取られたくないので解約の仕方調べたらヘルプに載ってる「定期購入」って項目無くて解約できないじゃん…
— ヨコチン (@yokohamitin_neo) December 9, 2021
詐欺かよどうしたら… pic.twitter.com/0LaSEd9EJI
解約方法は?画像加工アプリ「Picsart」のダークパターン
Spotify(スポティファイ)
Spotifyの有料を解約するとこの画面が延々に出てきて『確認』押すと勝手に継続されるのまじ詐欺仕様でワロタ
— ◯ (@nekorean) August 22, 2022
『確認』と『継続』は意味が違うのよ?外資だから日本語難しいかなー?ちゃんとしたデカい企業がこういう詐欺まがいの画面作っちゃうのしゅごい🥺 pic.twitter.com/VnADxUEf3d
Spotify解約方法徹底ガイド!できない場合の3つの対処法
まとめ
前述したように、国際的な規制の流れは日本にも遠からずやってきます。実際に消費者庁による調査も開始されました。しかしながら、それ以前に解約時に悪い印象を与えた場合、その顧客はまたそのサービスを利用したいと思うでしょうか?また、SNSでその感想を見た人はサービスを利用したいと思うでしょうか?ダークパターンを利用しないことは、顧客の消費生活にも、企業の事業活動にもメリットがあることを理解して、オンラインサイトを構築していきましょう。
■ダークパターンを回避して、消費者からの不信感を回避しましょう。
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あわせて読みたい⇒日本におけるダークパターン規制の現状と企業が取るべき対策とは
#ダークパターン #消費者庁