ダークパターンによるトラブルについて、いくつかの事例をご紹介してきましたが、まだまだ多くの問題が存在しています。
複雑化された解約方法やおとり広告などもダークパターンの一例と言えるでしょう。
今回は、まだ紹介しきれていないよくあるトラブル事例をご紹介します。
目次
解約トラブル事例3選
月3,000円の全身脱毛から高額契約
脱毛サロンの平均価格について調べてみると、全身脱毛6回コースで約14万円。月に1回の施術を行うことが一般的です。そのため、月3,000円で脱毛ができるというのは、とても魅力的な価格なのです。
中には実際に広告の金額のみで施術ができる場合もありますが、お得な価格でひきつけて、結局高いコースを進める「おとり広告」というダークパターンが潜んでいる場合もあります。
また、人気店舗などでは契約したが予約が取れないということも多くあるようです。また今回のトラブルのように、勧誘が多いことも事実です。
【対応策】
1.勧誘に流されず断る
2. 広告の内容以外のものはその場で決めない
参考:https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/sodan/kinkyu/20220330.html
違約金が高すぎるソフトバンクエアーで解約トラブル
開通工事や初期費用が必要ないので今すぐネットが使えると話題のサービスですが、こちらも多くのトラブルが取り上げられています。
スターリンクってどれくらいの速度出るんだろ…
— しんたろー (@ZozoPensai) February 11, 2023
ソフトバンクエアーが訴訟レベルで遅くて違約金とか本体代残りとか全部払うから止めたい pic.twitter.com/8Knix0VOcS
契約時にレンタルでなく、本体購入を勧められたが、速度が遅く夜間は接続不可能。解約の問い合わせをしたところ、支払い残金と解約違約金あわせて計12万が発生するとのこと。
「最初の月に900円払えば無料でプレゼント」と言われたタブレットも、解約すると本体代金の支払いが必要に。Softbankと交渉しているが進展する様子はなく、疲れてしまったので12万円を支払って終わりにしようと思う。
ソフトバンクエアーの支払いは3年間、契約は2年更新なので3年以内に解約すると本体代の残金か違約金を必ず支払わなければならない仕組みになっているのです。
【対応策】
1.8日以内に気付いた場合、購入した店舗に解約の連絡を入れる
クーリングオフは対象外ですが、「初期契約解除制度」を使用することが出来ます。
参考:「初期契約解除制度」とは
2.新規契約で違約金を代わりに負担してくれる他社回線に乗り換える
家電量販店などでよく目にする「新規申し込みでキャッシュバック」というキャンペーンを利用して違約金を負担してもらうというのも一つの手です。
参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202012/2.html
ショッピングモールで勧誘されたウォーターサーバーの解約トラブル
レンタルだと思って契約したが、実際は購入プランを契約したことになっていた。
解約を申し出ると、高額なサーバー代金の残債を請求された。
最近よく目にするウォーターサーバーの勧誘ですが、このように様々なトラブルが発生し、消費者庁でも注意喚起がなされています。
【対応策】
1.サーバーの設置や水の交換が1人でできるか
2.解約金を含め、契約の内容や支払総額などを慎重に確認する
参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_032/
不本意な契約や解約トラブルに巻き込まれないためには
消費者がトラブルに巻き込まれないためには、以下の3点を心掛けることが重要です。
2.不審な勧誘は断る
3.すぐに第三者や消費者センターへ相談し、冷静な判断をする
競合他社に差をつけるため、知らず知らずのうちにダークパターンを取り入れてしまっている企業も多いと予測されます。しかし、ダークパターンによって失われた信頼を取り戻すことは容易ではありません。
また、契約や解約時のトラブルの中には、ダークパターンが潜んでいるものも数多く存在します。知っていれば回避できるトラブルもあるので、ぜひダークパターンの種類についてはこちらも目を通してみてください。