突然ですが、あなたはこのような場面に遭遇した経験はありませんか?
某サービスの「この続きを読む」ボタン。
— 深津 貴之 / THE GUILD / note.com (@fladdict) November 22, 2022
ダークパターンやBAD UIの事例に乗る系なので、直してくれると嬉しい。この誤クリック誘導は広告主も喜ばないはず。 pic.twitter.com/letDjV8nl5
恐らく心当たりのある方はとても多いのではないでしょうか。
「希望しない選択肢を誤ってクリックしてしまった・・・」
「解約したいのに、継続するボタンが目立ってイライラする」
中には、このような体験をされた方も多いかもしれません。
全てサービス提供側が使用した、ダークパターン【視覚的干渉】によって起こるケースです。
そこで今回は、Twitterで話題になった視覚的干渉の事例を4つご紹介します。
ダークパターン人気のTwitterツイート集でも反響があったツイート事例です。
知っておくと対策にもつながるので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事では以下の内容を解説します↓↓
目次
ダークパターン【視覚的干渉】とは?
ダークパターン【視覚的干渉】とは、ビジュアルデザインを使って、ユーザーを恣意的に特定の選択肢に誘導したり、遠ざけたりする行為です。
ダークパターンやめろボケカス pic.twitter.com/2dM83aMpTQ
— お姫様 (@philomel202) January 17, 2023
よくある事例として、サブスクの解約手続き時に「サービスを続ける」ボタンを目立たせて、ユーザーのクリックを誘発させようとするケースがあります。
要は、相手に選ばせたい選択肢は、目立つ色や大きなサイズのボタンで提示して
そうでないものは目立たない低コントラストの色で、小さく表示することです。
なぜ企業側は、視覚的干渉を利用するのでしょうか?
それは、企業側にとって好ましい選択肢を選ばせたい&企業側にとって好ましくない選択肢を遠ざけたいという思惑があるからです。
ダークパターン【視覚的干渉】Twitterで話題の事例4選
続いて、Twitterで話題になったダークパターン【視覚的干渉】の事例を4つご紹介します。
【事例①】DAZNの退会手続き
DAZNの退会ページだけど何回も「続けます」ボタンを目立たせるこすいトラップが地味にいらついた。プレミアかCL取るまで再契約はないと思う。 pic.twitter.com/NWRKf5nN63
— 係長 (@cakari14) January 12, 2023
退会手続中に、何度も「このままサービスを利用する」ボタンを目立たせてくる例です。
ユーザーを苛立たせて、顧客を失うことになってしまったのではないでしょうか。
【事例②】Yahoo雨雲レーダー時間設定
ダークパターンと言えば、ヤフーのこれもよね。雨雲が1時間から6時間先まで延ばせることにログインすることが全く何の関係もない。人を騙すことに慣れすぎている。 pic.twitter.com/itBn4PZnS9
— Hiromitsu Takagi (@HiromitsuTakagi) September 25, 2018
雨雲レーダーの時間設定の範囲を広げるのに、ログインを求める設計になっています。
何故、ログインが必要なのでしょうか?
【事例③】サブスクの解約手続き
サブスク解約しようとしたら、流行りのダークパターンに出会ってしまい、気持ちが冷めちゃった。
— コンチ (@maki_saki) August 15, 2022
別れ際に金を無心する彼氏を見た気持ちだ。 pic.twitter.com/XSmDM4lOHr
DAZNの例と同じように、解約手続き中に、サービスを継続させようとする狙いがあるのでしょう。
最後にネガティブなイメージを与えてしまう結果に・・・
【事例④】ソフトバンクのMNP転出手続き
母親のケータイを格安スマホにしてる途中なんだけど、ソフトバンクの「絶対解約させたくない姿勢」ほんとうざい
— はた (@hata_blog) October 7, 2020
MNP申請だけで何ページも遷移させながらそのたびにこのボタンが表示される。バグか???
わかりにくいボタン・次から次に出てくる意味不明のメッセージ
これこそダークパターンの典型だわ pic.twitter.com/CM2yycm3Gw
ページが遷移する度に、何度も「再検討する」選択肢が表示されるケースです。
「絶対解約させない」のように、ユーザーに捉えられてしまっています。
ダークパターン【視覚的干渉】にどう対応すべきか?
【視覚的干渉】に遭遇してしまった場合は
・目立つ色、大きなサイズのボタンで提示されている選択肢にしっかりと目を通す
・自分が本当に希望しているのは何か?考えてみる
解約が出来ない場合は、消費者庁や最寄りの消費生活センターへ問い合わせを
このような対応が、自分の身を守ることにつながります。
まとめ
今回はダークパターン【視覚的干渉】Twitterで話題の事例4選についてご紹介しました。
SNS上で話題になった多くのユーザーの声などがきっかけに、視覚的干渉への取り締まりが強化されていくことも予想されます。
しかし、ビジネスにおいて少しでも多くの顧客を増やし、利益を最優先に考えることは至極当然のことです。そのため、クライアントや組織内の上層部からの圧力で、ダークパターンを使わざるを得ないことも多いと予測されます。
顧客からの信頼と長期的な売上を失う前に、企業全体でユーザー目線のビジネス展開をすることが成功への第一歩となるでしょう。
・Twitterでダークパターンリーク(#ダークパターンリーク)や企業のサイト改善PRも受け付けています。異論・反論もお待ちしています。
【視覚的干渉】以外のダークパターン事例に加えて、ダークパターンを使用せずに、Webデザインを少し変えるだけで、顧客からの信頼度と売上を上げるノウハウ&2つの特典を受け取れます↓↓