うざいスマホ広告は使わない!ユーザーの信用を損ねる広告とは?

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iPhone、androidでWebサイトを見ていて広告が「うざい」「ブロックしたい」「気持ち悪い」と思ったことはありませんか?

自分の趣味に合わない過激な漫画の広告が出てきて、消したいのに「消せない」と思ったことがある方も多いはず。

あなたの会社の広告はそのような状態になっていませんか?

現在、多くの企業が自社の商品やサービスに関する広告をインターネット上に掲載しています。その結果、消費者は情報収集だけでなく、商品の購入やサービスの申し込みも行っています。その為、Webサイトを閲覧する際、広告が目に入らない日はありません。

特にスマートフォンでの閲覧では、画面いっぱいに大きな広告が表示されることもあり、煩わしく感じられることも。そこで本記事では、不快なスマホ広告にならないように、事業者の対策を紹介します。

スマホ広告の種類や仕組み

前述したようにスマートフォンの普及により、スマホでWebサイトを閲覧した時用の広告を掲載する企業が増えています。その種類はいくつかあり、それぞれ掲載の仕方や消費者に与える印象が変わるので一部ご紹介します。

ポップアップ広告

ポップアップ広告は、日常の広告でもよく見られる掲載方法で、スクロールを止めるために活用されています。一般的には、Webサイトを開いた瞬間に表示させる方法や、表示してから一定時間が経ってから表示させる方法、特定の場所までスクロールされたら表示させる方法などがあります。

ポップアップ広告は、消費者の意識を集めたり、誤って広告をクリックさせることで宣伝の効果を狙っていますが、掲載方法によっては消費者にストレスを与え、逆効果になることもあります。

スワイプ広告

スワイプ広告は、誤って広告をタップして画面が遷移してしまう確率が非常に高い広告です。ユーザーの感覚としては、誤って指が触れてしまったか、あるいはスワイプする指が早く画面から離れてしまって広告に遷移したように感じます。

しかし、スワイプ広告はユーザーが誤タップをしていないにもかかわらず、誤タップをしたような挙動をする仕様であることが分かっています。ユーザーとしては見たいコンテンツが広告によってなかなか見られないことにより、広告主への印象が悪くなる可能性があります。

X(旧ツイッター)のスワイプ広告に関するポストです。

追尾システム広告

追尾システム広告は、下にスクロールしても特定のバナーや広告が一緒にスクロールされてついてくる広告のことです。一部の追尾システム広告は、透明になる掲載方法もありますが、広告が常に表示される場合、消費者のストレスを引き起こす可能性があります。

モバイルアンカー広告

モバイルアンカー広告は、どのようなWebサイトにも表示されている広告であり、ブラウザやアプリの一番下に設置されています。この広告はしつこく掲載するわけではありませんが、消費者のニーズと合わない内容や目立ちすぎる広告は、ストレスを引き起こす可能性があります。

うざいスマホ広告を使うデメリット

前述したポップアップ広告やスワイプ広告などスクロールを止める広告は、消費者が広告を閲覧する時間が増え、宣伝効果が高まるというメリットがありますが、それに対して次のような注意点があります。

商品やサービスの印象が悪くなる

消費者は自分が欲している情報を求めてWebサイトやブログに訪問しますが、その際に自分が欲していない情報に誘導されたり、過度な広告の掲載があるとストレスを感じてしまいます。

そのため、いかにWebサイト上や広告で有益な情報や魅力的な商品を紹介していようとも、広告の掲載方法でマイナスなイメージがついてしまい、避けてしまうというケースも考えられます。

ユーザーに不信感を与える

消費者は商品の購入やサービスへの申し込みをする際には、自分のニーズに合うかどうかで選択しています。しかし、いかにその商品やサービスが顧客のニーズを捉えていようと、消費者から企業やサイトへの信頼が無ければ購入や申し込みに繋げることは困難です。

つまり、必要以上に消費者に不快感を与える方法で広告を掲載し、ストレスを与えてしまうことで消費者の警戒心が高まってしまい、消費者が避けてしまうのです。

X(旧Twitter)でも、一部の広告について不満の声があがっています。

うざい広告はダークパターン?

スマホ広告がユーザーにとって、しつこく、不快なひどい広告だと思われた場合、それは下記のダークパターンになってしまっているかもしれません。

しつこい要求(Nagging)

Naggingとは、ユーザーに繰り返し必要の無い行動を促すことで、ユーザーを疲弊させて、意図しない行動をさせることです。

【例】

ユーザーが何度も広告をクリックするように促される

ユーザーに何度も位置追跡をオンにする要求が提示される

ユーザーが何度もメールを受け取るように促される

 

Naggingについては、下記のブログでも紹介しています。

ダークパターン事例 ユーザーの選択を妨げる「しつこい要求」

信用されるスマホ広告にするには

媒体側の対策

広告を掲載している媒体側は、事前審査はできなくても、せめてユーザーから報告がされた広告は事後審査を徹底しましょう。悪質な広告を排除しなければ、媒体の信用度も落ちますし、結果的に収益低下にもつながります。

広告主の対策

広告主は、広告のデザインやキャッチコピーを工夫することが重要です。

デザインを工夫する

例えば、ただ広告のモデルが前を向いている写真よりも、モデルがクリックして欲しい先に目線を向ける等、工夫をしてみましょう。

また、販売したい商品がどのような顧客ターゲットなのか理解し、その顧客が普段見ているサイトを研究し、自社の広告デザインにも反映させましょう。

キャッチコピーを工夫する

例えば、これまでの常識を否定するコピーでお客様の関心を引きましょう。

また、その商品のすばらしさを数値で正確に表現することもお客様の信頼確保につながります。

事業者の商品やサービスが、他社と比較してどのようなメリットがあるのかをお客様に分かりやすく伝えましょう。

つまり、これらのように広告のデザインやキャッチコピーで独自性を出し、「なんとなく気になる」や「なんか面白そう」といった好奇心や興味を引くことが大切なのです。

まとめ

追尾システム広告やポップアップ広告などを活用して消費者が広告の内容を認識することは重要ですが、その際にストレスや不安を与えてしまうと逆効果になります。ユーザーに誤操作させたり、何度も執拗にポップアップを出すようなスマホ広告はダークパターンとして捉えられる可能性があります。

事業者にとっては工夫のはずが、ダークパターンになってしまい、消費者の信頼を失うことにならないように気を付けましょう。ユーザーにとっても事業者にとっても、負担なく価値のある広告になるように協力していくことが大切です。

参考:売れ続ける仕組み化のための広告マーケティング資料ポータルサイト TSUTA-MARKE MEDIA「広告のスクロールが止まる?最近のスマホ広告の特徴

Qiita「悪名高きスワイプ広告を解析する

サイト職人CMS「悪意ある設計やデザインをしていませんか?ダークパターンについて解説

DIAMOND online「「不快なネット広告」が増加する理由、コンプレックスを刺激、怪しい効果…

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